2014年3月17日月曜日

小保方氏個人の研究に対する倫理が問題なの?

「笹井氏は小保方氏を大舞台に押し上げようと奮闘。会見に備え、理研広報チームと笹井氏、小保方氏が一カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し、かっぽう着のアイディアも思い付いた。」ムーミンのシールが貼られたピンクの実験室も、かっぽう着も、「演出」であった。

小保方氏が「未熟」ではない大人の研究者たちによって、彼女自身が「演出」の重要なピースとして利用された可能性がある。ipsが見つかるまでは、笹井氏は山中伸弥京都大教授より上にいた。焦ったのかもしれない。


論文にデータの改竄があったのは確かで、非難を受けるのは仕方のない。しかし、小保方氏の論文公表を認めた上司である竹市発生・再生科学総合研究センター長が「論文の体をなしていない」と非難し、根源が小保方氏の個人的素養にあるかのような印象を与えようとしたとは思わないか。


小保方氏がデータを改竄し、論文の体をなさない論文を書いたことと、論文が内部チェックを簡単に通り抜け、科学雑誌に掲載することが許可されたこととは別の問題で、理研という組織が今回の騒動の原因を全て小保方氏の科学者としての素養や倫理観に押付けようという姿勢はどうかね。


理研が小保方氏をなかなか公の場に登場させないのは、「演出」に関して都合の悪い発言を恐れているからと見る事ができる。彼女の口から「演出」が事実であることが伝えられたら、今後は理研という組織の倫理問題に発展する。