2011年8月13日土曜日

何故韓国人の英語力が向上したか


何故韓国人の英語力が向上したか

1】何故日本と同じ様に英語後進国であった韓国は、現在日本より英語を使いこなせる人が多いのか? 韓国は1990年以降、国を挙げて英語力強化に取り組んできた。1997年の通貨危機が更に英語教育熱に拍車を掛けた。金融危機が英語教育の必要性を国民の意識に植えつけたのではないか。

2】1980年代の韓国は、日本と並んで英語が苦手な国民と言う位置づけだった。だが、今やTOEICテスト受験者の平均スコアは日本人受講者よりも40ポイントほど高い。 TOEICのスコアーで、ビジネスで使える英語力を判断する事は難しいが、韓国でTOEIC900ポイント以上のビジネスマンは沢山いる。

3】韓国は国内総生産の80%以上を貿易に依存している。国家の競争力を高めることが必然という環境では、英語は死活問題。実は、日本も類似した貿易依存の環境だが、危機感は韓国と比べて低いと言わざるを得ない。韓国にとって英語は『生き残る手段』なのです。

4】韓国では、子どもたちの英語熱が高まっている。日本も一時英語熱が高まったが、デフレ不況で一段落する傾向にある。韓国は、就職率が50%台。幼少期から英語を学習する事が、競争社会で生き残るには不可欠。 日本も英語を就職の必須条件とすれば、英語熱が高まるかもしれない。

5】英語を身に付けるために母子が欧米に滞在して、父親だけが韓国に残って働くと言う事はよくある話。「そこまでして」と思うかもしれないが、そこまでしたから現在の様に英語力の高い人材が増えた。

6】「小学生から高校生を対象にした教育産業の市場規模は約21兆ウォン。うち、英語関連市場の占める割合は約33%で、最も高い割合となっています。韓国では、英語教育は、「お稽古事」との位置づけではなく、塾の様に必要不可欠な学習と認識されている。

7】幾つかの例題を提示したが、日本人の英語力を高める為には、就職の際に英語を必須とする。幼児期から英語を継続学習する事が大切だと言う認識を高める事が急務である。

以上、Twitterに投稿した内容です。